バートン

ちいさいおうち
バージニア・リー・バートンVirginia Lee Burton, 1909年8月30日 - 1968年11月15日

わたしにとっては、ちいさいおうちの作者、バートンですが、振り返ってみるとバートンの本をいろいろと、幾度となく読み夢中になったことを思い出します。ちゅうちゅうや、けいてぃーやめーべるといったはたらくのりものに人格があることは、赤ちゃんや子どもたちの様子を見ているとすごく良くわかります。だってうごくんだもの、ね。

いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう(1937年米国) 村岡花子訳、福音館書店
美しい絵本とはこういうものとおもわされる、絵と文章のデザインの融合。
文も絵も同じ人が取り組んだから?
作者の子どもへの愛がそうさせたとしか思えない。出版社もよくこの本の素晴らしさを理解したと思う。


マイク・マリガンとスチーム・ショベル(1939年米国) 石井桃子訳、童話館出版
マイク・マリガンと、スチーム・ショベルのメアリー・アンは、ちからもち。みんなのためにものすごい力で建設のしごとをこなしてきましたが、新しいショベルがやって来て仕事をおわれます。そこで仕事を探して田舎の街へ。そして地下室を掘る仕事を引き受けます。ところがつい、一日でこの仕事が出来なければお駄賃入らない」とマイクが言うのです。さあ、夜までに仕事を終えることができるのでしょうか?

名馬キャリコ(1941年米国) 瀬田貞二訳、岩波書店
西部劇のような善玉悪玉がはっきりしたはなし。コマ割りが面白い

ちいさいおうち(1942年、コールデコット賞受賞 米国) 石井桃子訳、岩波書店 
今思えば、この70年近く前のアメリカの社会にはもう工業による公害の深刻化があったんだと思わされます。しずかなくらしをのぞむお家の心が胸に響きます。

尚、岩波のこどものほん は小型版。大型本がありますので、おおきい絵本のほうをぜひ読んであげて下さい。

はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー(1943年 米国) 石井桃子訳、福音館書店

はだかの王さま(1949年 米国) ハンス・クリスチャン・アンデルセン著、バートン絵、乾侑美子訳、岩波書店
アンデルセンの原作をバートンが表現しています。日本では2004年に出版

ちいさいケーブルカーのメーベル(1952年 米国) 桂宥子 ・石井桃子訳、ペンギン社

せいめいのれきし(1962年 米国) 石井桃子訳、岩波書店
人類の歴史をひもとくすばらしいえほん。
こどものとなりでゆっくりよんでやるのにむいており、長文で内容も壮大。

ビュンビュンきしゃをぬく 岩波書店
  鉄道とゴウゴウと愛犬ビュンビュンのお話し 日本で2004年に出版。