芥川龍之介

こんにちは
ごぶさたしています。ついつい、読書の海に溺れています。
皆さんの芥川龍之介は、どんなかたちをしておられますか?

木枯らしや 目刺にのこる 海のいろ 芥川龍之介

カタクチイワシの目刺しなんて、実にきれいな青色に光っていますね。うまく詠んだものだと思います。

若い時分に海にもぐって、天井を見上げるのが好きでした。ぎらぎら、きらきらと光が鱗がふるように断片的に水の中の砂の上に降りてくるのも好きでした。魚の群れと泳いだ事はないけれど、浅瀬でプカプカ浮かんでいると、鯔がスイー、と自分の体の
わきをおよいでいったり、小魚が体をつつくのでした。 


おーい、ぽぽんた 福音館書店 (声で詠む日本の詩歌166)

茨城のり子、大岡信川崎洋岸田衿子谷川俊太郎が選んだ詩歌を集めた本です。

中学の頃ひたすら詩集を読みあさった時期が有ります。それは、図書館の本棚にきちんと並んだ詩の全集を読み終わり日本の詩集、世界の詩集と数度めぐって、ラジオで募集した詩をあつめた本を読みあさるまでつづいたのですが「文士は食って行けるが、詩人は食えぬ、詩人は職業ではない」という、誰かの叫びにふれてぱたりと熱が冷めるまで続きました。

あのラジオの詩集というのをまた詠みたくて捜しているのですが、あいにくラジオ局の企画した本は残っていないものですね。
当時人気のあった沢田研二が良い声でゆっくりと全国から送られてくる若者の詩を選んで読んでいたのですが。