11月4日分の記録

集まったのは、読み手3人、お母さん五人、こども四人、赤ちゃん二人
インフルエンザで学級閉鎖なのか、外出禁止なのか子どもが図書館にも近くの公園にも居ない。

メニュー:時間に来た子どもたちに本を一冊ずつ選んでもらい、30分経つまで読み続ける。

ぐりとぐら 持っているんだけど、読んで!と男の子

まほうつかいのノナばあさん トミーデパオラ作 ゆあさふみえ訳 ほるぷ出版 1978年


あらすじ、まほうつかいのノナおばさんはまほうのちからで、みんなのびょうきやこまりごとをなおしていた。しかし、年を取ってひとりでなんでもできたまほうつかいのノナも、身の回りのことを手伝う人が必要となった。若い男を雇うことになった。そして雇われたのは背の高い若い男、のっぽのアンソニー。アンソニーは何でもよく手伝ったのだが、だんだんと欲が出てくるのだった。魔法使いが遠くの街に仕事に出掛ける時に、若いのっぽのアンソニーには「けっしてあのなべだけはさわってはいけないよ」というのだった。そのなべはまほうのなべで、すきなときにいくらでも欲しいだけスパゲッティを煮てくれる鍋だったのだ。アンソニーは口止めされたらしゃべりたくなる、そんな男だった。魔法の鍋のことを男は口止めされたのでしゃべりたくてたまらない。そこで、村人にその鍋のひみつを話したものの、誰もそんなこと信じやしない。そこで男は魔法使いのつかう呪文を唱えて、スパゲッティを村中の人に配りはじめる。村中の人は大喜びで何杯もお変わりをしてお腹いっぱいスパゲッティを食べた。大喜びだったのだが、それでも鍋は煮ることをやめなかった。男は鍋が料理をやめる呪文を知らなかったから、さあ大変、スパゲッティは町中に溢れ出した。


どうながのプレッツェル
ダックスフントの赤ちゃんが五ひき生まれた。そのなかでプレッツェルだけがどんどんどうが伸びて大きくなって、コンテストで優勝。ブルーリボンを戴いた。プレッツェルは好きな犬に結婚を申し込んだけれど断られる、さあどうするプレッツェル


おまけ キャベツの唄(てあそび)
きゃべつのなかからあおむしでたよ、にょきっ!

読まなかった本:
ひよこのかずはかぞえるな
くんちゃんのおちばはき
ちいさいマドレーヌ
ちいさいたまご
などをならべていたが、これは、次回に持ち越す

先月T小学校の3年生へ読み聞かせる係のお母さんと話した。そのときには、読む本の提案として、
ひかりの旅かげの旅 アンジョナス作絵 内海まお訳 評論社
を勧めておいたが、とても好評だったとのこと。6年生にも読んでみたいとのことだった。

今月は、荒井良二の絵本をとにかく一通り読んでみることをおすすめした。中でも、
さるのせんせいとへびのかんごふさん、

と、へびのせんせいとさるのかんごふさん



をつづけてよむこととか、
私の好きな
ボイジャーくん(文は遠藤憲司)のはなしをかいつまんで伝えた。本が3冊とも貸し出し中だったので、あらすじをざっとつたえた。

火星探査ロケットのボイジャーくんは、もうずっと前にアメリカから宇宙を目指して、火星に近付いたの。そして情報を火星からアメリカに送って来たの、それでボイジャーくんの仕事は終わって、もう電波も届かないんだけど、もう帰れない。ずっと遠くにいってしまった。それでもね、ボイジャーくんが、「ぼくはここにいるよ」と何度もつぶやくの、荒井良治の書く綺麗な綺麗な宇宙の中で、どんどん小さくなって行くボイジャーくん、というふうに遠藤憲司が歌った話を私が伝えたのだが、それだけで二人のお母さんも目を赤くしていて、私も泣きそうになるのをこらえて図書館を出る。

私の話しを聞いて下さるお母さんが居ること、とてもありがたい。つぎはもっと準備して行こう。