クリスマスのまえに

もうすぐ、クリスマスから40日。そろそろクリスマスにお祝いするのだからと食卓を質素にして、生活も質素に静かにしてその日を待ちます。
さて、クリスマス時期(待降節)どんなことをしますか?
ツリーを飾ったり、部屋や壁や窓をかざりつける
カードを書いたり、もらったり(こどもとサンタクロースへの手紙を書く)
友達や家族に会う約束をする
クッキーを焼いてためたり、特別な料理の準備をする。
プレゼントを用意する
自分の着る物を考える
チャイコフスキーのくるみわり人形を聴く、バレエを見る
グレゴリオ聖歌や、バッハやクリスマスレコードをだしてかける(我が家では、ビングクロスビー、ワム!シナトラ、ベビーフェイス、ジャクソン・ファイブなど古いのをかける時期です)
聖歌や賛美歌を歌う
穏やかに 怒ったりしない

さて、クリスマスツリー。生のもみの木を切ってきて飾る外国では、幹の底に十字に板の支えを釘で打ちつけて立たせるのですが、その足下を隠し、もみの木の葉が落ちてくるのを受け止めるために幹の周囲に布をしきます。その布の形からtree skirt木のスカートと呼ばれています。クリスマスには家族全員が全員のためにプレゼントをする習慣が有り、家族中に内緒にして作ったり買ったりして用意したプレゼント、お友達から戴いたものをスカートの上において行きます。25日まで絶対開けてはいけないけれど家にプレゼントが有るのは素敵。友達や親戚が集まったり、日本のお正月に似た事がたくさん有る様です。何もない中から工夫して家族のプレゼントを用意して渡す様子が描かれているのは、O・ヘンリーの賢者の贈り物が有名ですが、ローラ・インガルスの小説の中に素敵な場面が有りますので、明日から少しずつ紹介したいと思います。

今日はクリスマスのための絵本を幾つかあげておきます。

1ちいさなもみのき マーガレット・ワイズ・ブラウン作 バーバラ・クーニー絵 かみじょうゆみこ訳 福音館書店
子どもたちが森にもみの木を切りに行きます。そしてその木を運んだ先は...絵の中の黒がしっかりしていて、クリスマスのために子どもたちがよく働く様子が心に残ります。

2うまやのクリスマス マーガレット・ワイズ・ブラウン作 バーバラ・クーニー絵 松井るりこ訳 童話館出版(復刊)
年の瀬に住民登録のために出掛けたヨセフと身重のマリアに宿が有りませんでした。宿屋はうまやを使っていいと言います。小さなもみの木と同じような画風ですが、絵から、あたたかさが伝わって来ます。

3くりすます わきたあきこ文 やのしげこ絵 女子パウロ
 柔らかなタッチで描かれた幼さののこるマリア、そしてかいばおけにねかされるイエスの表情が素晴らしいものがたりです。宮参りでおじいさんとであうシーンで「よかった、もうこれでわたしはいつ死んでもいい」というおじいさんの言葉が、子ども心に不思議だったらしく、「なぜしんでもいいの?」と聞かれた事が思い出されます。

4クリスマスってなあに ブルーナ作 講談社
 100mmx300mmぐらいの横長絵本で生誕の物語りを伝える、素敵な本。尚、「ちいさなうさこちゃんブルーナ作 いしいももこ訳 福音館書店 は、クリスマスのはなしではないけれども、作者の信仰心が生きた作品だと思います。うさぎのうさこちゃんが生まれる事を天使が告げに来たり、お祝いを動物が持って集まる所はクリスマスの精神に溢れているので、これを読み、子どもが世界に生まれる事の素晴らしさを伝えたいですね。

しろくまくんのクリスマス
クリスマスのプレゼントがどこから来るのか?不思議で仕方ない子どもたちにはとても人気のある絵本です.大変沢山の小人たちがでてきて、おもちゃを作り、色とりどりの紙で包み、リボンをかけて出荷するなどサンタクロースの手伝いをしている様が細かく描かれています。実はしろくまの子どももクリスマスを待ち望んでいるということが素晴らしくて、かわいらしいです。(我が家は長い間この本に電子機器を作るシーンがないので、サンタの国に某社の工場はなさそうだからと、ゲーム機をサンタクロースにおねがいしないですみました)

6クリスマスの三つのおはなし 林明子作 福音館書店
 「サンタクロースとれいちゃん」「ふたつのいちご」「ズボンのクリスマス」3冊の小さな絵本が入った箱です。主人公の子どもたちは3人兄弟です。
サンタクロースとれいちゃん れいちゃんは、サンタクロースに出会います。そしておてつだいをします。
ふたつのいちご
かすみちゃんは、クリスマスケーキにのせる苺を捜して森の中へ
ズボンのクリスマス
おじいちゃんとおばあちゃんのうちにいくというのにしたくのおそいもっくん。ぐずぐずしているともっくんのズボンが待ちきれなくなっていえをとびだします。
何度読んでも飽きないはなし。そして、3冊のバランスがとてもいいです。もちあるいて、ぼろぼろになるまで読みましたし、贈り物にもいいと思います。

7クリスマスイブのおはなし三点セット 長尾裕子作 福音館書店
「あっちゃんとゆびにんぎょう」
「100こめのクリスマス・ケーキ」
「サンタさんのいちにち」の3冊の小さな絵本が入った箱です。あっちゃんと言う女の子がクリスマスの季節に経験した事を描いてあり、絵本の装丁写真に手編みや刺繍が使われている所も素敵です。鞄に入れ易いので出掛ける時には、ずっと持って歩いていました。

8くりすますのものがたり ホフマン 福音館書店
大変美しい絵と構図。荘厳なクリスマスにふさわしい絵に感動します。

9ちいさなもみのき かすやまさひろ絵 佐久間 文 至光社
もみのきの森に住んでいた、小さなもみの木が気が付くと、まわりにいたおおきなもみのきはいなくなっていました。みんなどこへいったの?するとろばがこたえます。まちの家のクリスマスツリーになったんだよ。ああ、ぼくもなりたかったなあ、と悲しむちいさなもみのきといっしょにねむるろばとことりのうえにゆきがふりつもり、翌朝小さな木は、それでも立派なクリスマスツリーに見えるのでした。そこでろばがうたいだし、どうぶつたちがあつまります。

10ちいさな もみの木 くまのアーネストおじさん ガブリエル バンサン、Gabrielle Vincent作 もり ひさし訳
アーネストおじさんのシリーズ。優しいおじさんのくりすますは?