ともだち がまくんとかえるくん

アーノルド・ローベル(Arnold Lobel, 1933年5月22日ー1987年12月4日 アメリ
がまくんとかえるくんの優しい思いやりと友情は教科書にも採用されているとおり。ほのぼのとした二人の生活はこどもたちによくつたわる。
特に「おてがみ」を書いて、返事が来るのを待つ体験は、どの子どもも経験するのではないだろうか?
手渡しでお手紙を戴くのも嬉しいけれども、郵便受けに手紙が届いているあの驚きと嬉しさといったら!

多作な作家であった。また日本での翻訳も多いので、ここではかえるくんとがまくんのシリーズを取り上げることにする。
作品の詳細については、英語版wikiにくわしい。

日本ではこのシリーズは文化出版局(ミセスこどもの本)より出版されている。(文化出版局からはローベルの作品を始め、たくさんの良い絵本が出ている)三木卓訳の素晴らしさ。

ふたりはともだち Frog and Toad are Friends (1970)
1はるがきたよ、2おはなし、3なくしたボタン、4すいえい5おてがみ
Stories: "Spring," "The Story," "A Lost Button," "A Swim," and "The Letter"
あらすじ

1かえるくんが冬眠から目覚めたかとがまくんを訪ねるもののがまくんは眠っている
2夏のこと、かえるくんがびょうきになってねこみます。がまくんはおはなしをねだられたけどおもいつきません。
3がまくんとかえるくんは出掛けて帰ると上着のボタンが一つ跳んでいました。そこで来た道を辿ることにします
4かわでおよぐことにしたふたりですが、みずぎすがたがはずかしくてめをつぶってとたのみます。
5がまくんは、てがみをもらったことがありません。そこでかえるくんはてがみをかいてやりますが、はいたつをかたつむりにたのんでしまいました。


ふたりはいっしょ Frog and Toad Together (1972)
1よていひょう、2はやくめをだせ3クッキー、4どらごんときょじん、5ゆめ
Stories: "A List," "The Garden," "Cookies," "Dragons And Giants," and "The Dream"

ふたりはいつも Frog and Toad All Year (1976)
1 そりすべり、2そこのかどまで、3アイスクリーム、4おちば、5クリスマスイブ Stories: "Down The Hill," "The Corner," "Ice Cream," "The Surprise," and "Christmas Eve"
1かえるくんがそりすべりにさそいますががまくんはあたたかいべっどをでたがりません。それをかえるくんがじょうずにさそってつれだします。
2あめにふられてずぶぬれのふたりはかえるくんのいえでおちゃをのみながらうわぎをかわかします。そのあいだ、かえるくんがおはなしをしてくれます。「はるはもうそこまできているよ」、というと、「そこってどこ?」と考えるのが子どもの心情ですが、子どもの頃のかえるくんも同じように考えたのですね。(英語では「春はその角あたりまで来ているよ」と表現するようですので、角を曲がっては春が来たか捜す子どもの頃のかえるくんが可愛いです)
3かえるくんの分もアイスを買ったのに暑いからどんどん溶けて行くので
4あいてをよろこばせるために、ほうきをもってともだちのうちにいっておちばをはいてかえります。じまんせずだまってかえる、その心が素敵。
5クリスマスを二人で過ごそうとがまくんが招待したのにかえるくんがなか
なか来ないのでやきもきします.想像するのは怖いことばかり。とうとうやって来た時にがまくんはかえるくんを心配していいます。


ふたりはきょうも Days with Frog and Toad (1979)
1あしたするよ 2たこあげ、3がたがた、4ぼうし 5ひとりきり
Stories: "Tomorrow," "The Kite," "Shivers," "The Hat," and "Alone"
あらすじ
1かえるくんが遊びにくると家が散らかっています。がまくんは、あしたするよっていうのですが、あしたそうじかとおもうとゆううつになります。

2凧あげのしかたはこうしたほうがいいとおもう、って、それでいいのかな

3ちょっとどきどきするこわいはなし

4ぼうしのおはなし

5ひとりきりになりたいんだ、っていうかえるくんをがまくんがしんぱいして